2017-08-20 00:00 | カテゴリ:北朝鮮
■なぜ中国が送油管のバルブを閉めると第二次朝鮮戦争になるのか? --- 山田 高明

2017年08月18日 アゴラ

石油掘削(470x306)

 さる8月5日、国連安保理は北朝鮮に対する経済制裁を全会一致で採択した。

 今回は従来の形だけの決議とは異なっており、中国やロシアも賛成して、北朝鮮の主要な収入源である石炭・鉄鉱石・海産物・鉛鉱石の輸出収入を断つ内容となっている。これで北朝鮮の年間輸出収入の三分の一を減らす効果があるとされる。

 北朝鮮は「米国に怖気づいた」として中国を猛批判している。

中国的には、トランプ政権から度重なる批判を受け、米中貿易を人質に取られているので、やむを得ず北朝鮮への経済制裁に踏み切ったというところ。

 しかし、なんとか石油の輸出禁止措置だけは先送りした格好だ。対北制裁措置は、残るは本当にあと石油禁輸だけ、というわけではないが、それに近い状況になった。
 「石油を止めろ」という中国への要求に「何か」を思い出さないか

 それにしても、なぜアメリカは、中国に対して、北朝鮮に対する石油の輸出禁止を執拗に要求しているのだろうか。

 現代軍隊は石油で動く。それが無ければ、戦車も飛行機も自走砲も輸送車両も軍艦も潜水艦も何もかもが動かない。普通に経済を回す――トラックやディーゼル機関車を稼動し、工場に動力や熱源を供給する等――だけでも石油はどんどん消費していくので、禁輸されれば軍事分野への供給は自然と細っていく形になる。

 これは金正恩政権からすれば、「座したまま死ぬか、それとも戦って死ぬか」という選択を強いられる格好に等しい。 まさに対米開戦前の日本と同じ

 すると、今の「流れ」は、私たちにとってデジャヴではないだろうか。

 1941年7月、当時のルーズベルト政権は、米国内の日本資産を凍結し、石油を全面禁輸した。同年9月には鉄スクラップの輸出も禁止した。

 ただし、表ではあくまで、日本側が「平和的解決」に望みを抱くよう仕向けた。そうやって外交を演じながら、実際には日本の産業と軍事力の息の根を止めにかかった

 軍部はとっくにアメリカの本音を見抜いていたが、それでも昭和天皇は彼らを抑えて対米戦を回避するため、東條英機に一途の望みを託した。しかし、振り回された挙句、結局はハルノートを突きつけられて、アメリカは外交なんかやる気はないと気づいた

 今の情勢は、その対日戦直前の外交交渉をなぞっているようにも思える
 アメリカは相手に最初の一発を殴らせようとしているのではないか

 すると、アメリカの「本音」がなんとなく見えてこないだろうか

 私たちにとっては不愉快なことだが、アメリカは今の北朝鮮にかつての日本帝国の姿を重ね合わせている。彼らの念頭にあるのは、日本帝国をうまく先制攻撃へと追いやったケーススタディではないか。最初から参戦狙いだった彼らからしたら「成功体験」だ。

 今度も、まず経済制裁して北朝鮮の糧道を絞り、最後は石油を止めて、追い詰める。すると、「座して死ぬか、それとも戦って死ぬか」という選択を強いられるだろう。

 金正恩のように好戦的な人物なら、「どうせ死ぬなら盛大に戦って死んでやろう」「できるだけ多くの敵を道連れにしてやろう」と考えるはずだ。私だってそうだ。

 アメリカにしてみれば、相手が先に殴りかかってきたら、完全無欠の大義名分になる。兵器在庫一掃のために平壌を猛爆撃しようが、核兵器でまた大勢の人を虐殺しようが、「相手から先に殴りかかってきた」ということで、すべて正当化できてしまう

 世論調査によると、すでに北朝鮮は「アメリカの公敵ナンバー1」となった。いま政治的窮地にあるトランプ大統領にしてみれば、米国民を核兵器で脅す敵を打ち負かしてヒーローになるチャンスだ。すでに開戦に向けた個人的動機も生まれている。

 だから、中国がアメリカの圧力に負けて石油の禁輸に踏み切るか否か、私たちは注視する必要がある。その「最後の命綱」を断たれた時、北朝鮮は先制攻撃を決意するかもしれない。決意したら、逆に静かになるだろう。そして、いきなり撃つ。

引用:アゴラ


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2017-08-19 00:00 | カテゴリ:北朝鮮
■今、朝鮮半島では戦争小説でも表現できぬ恐ろしい事態が起きようとしている 邦人脱出計画の立案は間に合うか

2017.8.17 産経ニュース

米原子力空母に着艦するF18戦闘機(470x318)
米韓両軍による合同野外機動訓練「フォールイーグル」で米原子力空母「カール・ビンソン」に着艦するF18戦闘機。朝鮮半島情勢は緊迫の度を増している=3月14日(ロイター)

 しゃべり過ぎる…

 「都民ファースト」を標榜する東京都の小池百合子知事でも、学校法人「森友学園」を一躍有名にした籠池泰典氏でもない。在韓米軍や韓国軍が、唖然とするほど「饒舌(じょうぜつ)」なのだ。

 韓国軍関係者が地元メディアを通し、北朝鮮指導部「除去」を狙った、韓国軍隷下(れいか)に入らない米軍特殊作戦部隊の動きをリークするかと思えば、在韓米軍が北の大量破壊兵器(WMD)施設破壊を狙った秘密訓練を明らかにする。過去の事例に照らせば、朝鮮労働党の金正恩委員長への「警告」と断言するところだが、日を追って現実味を増す朝鮮半島有事を考えると、もはや「警告」の時期は過ぎた。

 むしろ、机上に並ぶ数多の作戦計画を小出しにし、部隊移動はじめ、慌てて防衛態勢を変える北朝鮮・朝鮮人民軍の動きを釣り出しているのではないか。籠池氏は衆議院予算委員会の証人喚問で、「事実は小説よりも奇なりであります。私が申し上げていることが正しゅうございます」と強弁した。今、朝鮮半島では、戦争小説でも表現できぬほどの恐ろしい事態が起きようとしている。

◆「特殊部隊中の特殊部隊」の隠密行動までリーク

 在韓米軍は3月14日、「米陸第66機甲連隊第3大隊によるソウル北郊・京畿道議政府市の米軍基地キャンプ・スタンレーでの、北朝鮮の坑道掃討訓練実施」を公表した。北朝鮮の地下坑道を模した施設に侵入し、敵を片付ける訓練で、特に、大量破壊兵器の発射支援施設や貯蔵施設を破壊したり、地下坑道で息を殺す金正恩氏を含む指導部の主要幹部を除去したりする作戦が念頭にある。

 秘匿すべき具体的担任部隊名や訓練地、訓練目的まで事細かに説明する念の入れようだ

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2017-08-15 13:45 | カテゴリ:北朝鮮
■北朝鮮、グアム攻撃の威嚇姿勢を軟化

2017年8月15日 10:50 THE WALL STREET JOURNAL

 【ソウル】北朝鮮の国営メディアは15日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が米領グアムへのミサイル攻撃を見合わせると決めたと報じた。

 ただ、「米国が極めて危険で無謀な行為を続けるならば」、金氏は考えを変える可能性があるとくぎを刺した。

 先週は、北朝鮮とドナルド・トランプ米大統領との間で脅迫の応酬が見られたことで米朝間の緊張が高まっていたが、今回の報道を受け緊張は和らぐ可能性がある。

 トランプ氏は先週、米軍は「臨戦態勢にある」とし、北朝鮮は「炎と怒り」に直面するだろうと警告した...。

引用:THE WALL STREET JOURNAL


2017-08-12 14:39 | カテゴリ:北朝鮮
■「戦争になったら生き残れない」震える庶民…北朝鮮で非常待機命令

2017年08月12日 DailyNK Japan

 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は10日、北朝鮮で郡単位の朝鮮労働党委員会と民防衛部の幹部らに対し、非常待機命令が下されたと伝えた。

 両江道(リャンガンド)の内部情報筋がRFAに語ったところでは、「政府声明が国内メディアを通じて公開される前の7日、党中央軍事委員会の非常待機命令書が各地方の党委員会総務部宛に電子メールで伝達された」という。

◆「金正恩、理解できない」

 この情報筋によればまた、国連安全保障理事会の制裁決議に反発した北朝鮮政府の声明を掲載した8日付の労働新聞(朝鮮労働党機関紙)が、飛行機で道内の三池淵(サムジヨン)に運ばれ、同日午後までに護衛総局の車両が道内の工場や企業所への配布を終えたという。

 複数の情報筋によれば、毎年1月1日に発表される金正恩党委員長の「新年の辞」を載せた労働新聞も地方に空輸されるが、配布が終わるまでにはもっと時間がかかるとされ、その日に印刷された新聞が同日中に地方で配られるのは異例だという。

 こうしたことから情報筋は、7日の政府声明に始まる米国に対する一連の挑発は、早くから相当計画的に準備されたものであろうとしている。

 一方、慈江道(チャガンド)の情報筋は、「中央は、あくまで自分たちのスケジュールに従ってミサイル発射と核実験を続けると宣伝しており、国民は戦争が始まるのではないかとたいへんな緊張感の中にある。米国と核戦争になれば、誰も生き残れないだろうと心配している」と説明する。

 考えてみれば、北朝鮮国民ほど戦争の危機に敏感な人々もいないのではないか。たまに自然災害や飢餓が起きても、国はろくに救いの手を差し伸べてくれない。それが戦争になったらどれほどの阿鼻叫喚が繰り広げられるか、皮膚感覚でわかっているはずなのだ。

 この情報筋はまた、続けて次のように述べている。

 「資産家や都市住民ほど、金正恩の核の挑発に対する憂慮が強い。ハッキリ言って我が国は、食糧事情や軍需動員、その他の混乱のため戦争を行える状況ではない。金正恩がどんな考えから大きな口を叩けるのか、サッパリわからない」

関連記事:北朝鮮庶民のホンネ「戦争が起きて金正恩政権が崩壊すればいいのに」

 このような北朝鮮大衆の感覚は、日本に暮らす我々とほぼ同じものだと言えるだろう。北朝鮮で1日も早く独裁体制が倒れ、戦争への危機感を同じくする国民同士で、平和なアジアを実現できることを望む。

引用:DailyNK Japan


2017-08-09 15:04 | カテゴリ:北朝鮮
■北朝鮮戦略軍「弾道ミサイルでグアム包囲射撃」 作戦案検討

2017/08/09 朝鮮日報

北朝鮮新型中長距離弾道ミサイル「火星12」
北朝鮮新型中長距離弾道ミサイル「火星12」(470x306)

 【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の弾道ミサイル運用部隊である戦略軍が9日、報道官声明を通じ、「米帝(米国)の核戦略爆撃機があるアンダーソン空軍基地を含むグアムの主要軍事基地を制圧、けん制し、米国に重大な警告信号を送るため、中長距離戦略弾道ロケット(ミサイル)『火星12』でグアム周辺への包囲射撃を断行する作戦案を慎重に検討している」と威嚇した。朝鮮中央通信が伝えた。

 声明は「グアム包囲射撃案は十分に検討、作成された。近く最高司令部に報告され、わが共和国(北朝鮮)の核武力の総司令官である金正恩(キム・ジョンウン)同志が決断を下せば、任意の時刻に同時多発的に、連発で実行されることになる」と警告した。

 また、グアム基地から戦略爆撃機が朝鮮半島上空に飛来することに関し、これが北朝鮮にグアムを注視させ、制圧とけん制のための行動を取る必要性を感じさせていると主張。「金正恩同志は、米帝の侵略装備を制圧、けん制するための強力かつ効果的な行動案を検討せよと言及した」とした。

 米国に対し「朝鮮人民軍戦略軍の弾道ロケットが今この時にも太平洋に向かって発射待機態勢にあるという事実を認識すべき」としながら、「われわれが軍事的な選択をしないよう、われわれに対する無分別な軍事的挑発行為をすぐにやめるべきだ」と強調した。

 一方、北朝鮮軍の総参謀部も報道官声明を発表し、「米国が新たに考案し敢行しようとする『予防戦争』に対しては、米国本土を含む敵のすべての牙城を根こそぎ消す全面戦争で対応することになる」と警告。米国が先制攻撃を試みる場合は、北朝鮮式の、さらに先を行く先制攻撃で踏み潰すと威嚇した。

 朝鮮中央通信は9日、「敵基地攻撃能力」保有の検討に言及した小野寺五典防衛相や、安倍晋三首相を名指しで非難し、「日本列島ごときは一瞬で焦土化できる能力を備えて久しい」と威嚇する記事も報じた。(産経ニュース)

引用:朝鮮日報


2017-08-04 14:43 | カテゴリ:北朝鮮
■「米国の北朝鮮攻撃における一番の脅威は日本にいる工作員」青山繁晴議員が自民党ネット番組で解説

2017/8/3 BuzzNews.JP

米国の北朝鮮攻撃で一番の脅威は日本にいる工作員
米国の北朝鮮攻撃で一番の脅威は日本にいる工作員(470x264)

2017/08/02にライブ配信 2:14:04


 8月2日に青山繁晴参議院議員が自民党のネット番組に出演、自身が得た朝鮮半島危機についての情報を明らかにしていました(画像はYouTubeより)。

◆米国の北朝鮮攻撃のリスクは日本に

 これは自民党がYouTubeで配信しているネット番組「山本一太の直滑降ストリーム@cafesta」にゲスト出演した青山議員が山本一太参議院議員との会話の中で自身が米軍などから得た情報を元に、米国が北朝鮮を攻撃するに当たっての最大のリスク要因が日本国内にある、などと話していたもの。

 朝鮮半島において仮に有事となった場合、日本としては拉致被害者を救出しなければならない、という話題を振られた青山議員は「新朝鮮戦争」の可能性が高まりつつあるとの認識を示した上で、GWにワシントンや米軍の太平洋司令部を訪問した際に司令官クラスと話してきたという内容に触れていました。

 青山議員によると米国が北朝鮮との戦争準備を始めたのはオバマ政権末期の2016年10月だと言い、当時から米国内では北朝鮮の核開発を止めるためには戦争しかない、という認識を持っていたそうです。

 山本議員は米軍が北朝鮮を攻撃する場合、最初の一撃でどれだけ壊滅させられるかが問題であり、残存勢力があればこちらも確実に被害を受けてしまう、ソウルが火の海になり日本にも被害が及ぶことが予想される中、米軍は本当に北朝鮮を攻撃できるのかという視点で青山議員に意見を求めていました。

 すると青山議員は自身が国会議員だという立場による縛りがあるとの前提を踏まえた上で日米双方やイギリスまでが考えていること全体をまとめた形で話をするとした上で、米軍側にとって一番の脅威が日本にある、との見解を示したのです。

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2017-08-03 14:33 | カテゴリ:北朝鮮
■朝鮮総連、金正恩氏に手紙…「火星14」型第2次試射成功を受けて

2017年08月02日 DailyNK Japan

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央常任委員会が7月30日、金正恩党委員長に手紙を寄せた。朝鮮中央通信が1日、伝えた。

 朝鮮総連は手紙で、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」型の第2次試射が成功裏に行われたとしながら、「われわれの胸には今、われわれの運命であり未来である金正恩委員長への熱い感謝の情が限りなく込み上げている」と強調した。

 また、「総連と在日同胞はわが国の尊厳と生存権を抹殺しようと襲いかかる米国とその追随勢力が白旗を掲げて降伏書を捧げる時まで息づく間もない強打を加えながら必ず最後の勝利を収めるために疾走する無敵の白頭山強国の海外公民としてのこの上ない光栄を抱いて祖国と息づかいも歩幅も共にする」と主張した。

 朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

金正恩党委員長に総聯中央常任委から手紙

【平壌8月1日発朝鮮中央通信】最高指導者金正恩委員長に在日本朝鮮人総聯合会(総聯)中央常任委員会から7月30日、手紙が寄せられた。

手紙は、大陸間弾道ロケット「火星14」型の第2次試射が成功裏に行われた民族史的大慶事に接したわれわれの胸には今、われわれの運命であり未来である金正恩委員長への熱い感謝の情が限りなく込み上げていると明らかにした。

また、金正恩委員長が最近、無分別にばかばかしいほらを吹いている米国に対する重大な警告として行うようにした「火星14」型の第2次試射によって、米帝が恐れおののいて悲鳴を上げていることを日本で時々刻々見ているわれわれの胸は、偉大な先軍総帥をいただいたのでチュチェ偉業の最後の勝利が収められる歴史のその日がまさに近づいているという必勝の信念で溶岩のように沸き返っていると指摘した。

手紙は、総聯と在日同胞はわが国の尊厳と生存権を抹殺しようと襲いかかる米国とその追随勢力が白旗を掲げて降伏書を捧げる時まで息づく間もない強打を加えながら必ず最後の勝利を収めるために疾走する無敵の白頭山強国の海外公民としてのこの上ない光栄を抱いて祖国と息づかいも歩幅も共にすると強調した。

引用:DailyNK Japan

2017-08-01 16:52 | カテゴリ:北朝鮮
■「南は地獄」と韓国批判の脱北美女に何が起きたのか 拉致?幻滅?ポルノ出演があだ?

2017.8.1 産経ニュース

韓国社会を非難する脱北女性(右)の映像(470x261)
北朝鮮に戻り、韓国向け宣伝サイト「わが民族同士」で、韓国社会を非難する脱北女性(右)の映像(共同)

 美貌と巧みな話術を武器に韓国のテレビ番組で活躍していた脱北女性が、北朝鮮に戻って宣伝メディアで「一日一日が地獄のようだった」と韓国批判を繰り広げたことが波紋を広げている。発言からは、芸能界デビューを夢見ながら、韓国での生活に幻滅したことが原因とも受けとめられる。一方で、北朝鮮に再入国した経緯は不明な点が多く、北朝鮮当局に拉致されたとの見方も上がっている。

◆「銃殺」覚悟で戻った?

 「不自由なく食べ、お金もたくさん稼げるという幻想にとらわれて南朝鮮(韓国)に行った。稼ぐために酒場などを転々としたが、お金に左右される南朝鮮では、肉体的・精神的な苦痛ばかりつきまとった」

 北朝鮮の韓国向け宣伝サイト「わが民族同士」が7月16日に公開した映像で、チョン・ヘソンと名乗る20代の女性がこう切々と韓国での生活を振り返った。

 チョン氏の説明では、2014年1月に韓国入りしたものの、今年6月に北朝鮮に戻り、現在は故郷で両親とともに暮らしているという。

 周囲からは「戻れば、銃殺される」と止められたが、「両親と会って死のうという思いで戻った」とも主張した。

 韓国当局は、イム・ジヒョンという仮名で脱北者が出演する韓国の番組「牡丹峰(モランボン)クラブ」に出演していた脱北者と同一人物だと認めている。

 韓国メディアによると、チョン氏は19歳だった11年に単身脱北。中国では中国人男性と約3年間同居した後、韓国入りし、ホステスとして歓楽街を転々とした。昨年12月の番組出演が転機となる。持ち前の美貌と巧みな話術で人気を集め、脱北女性と韓国人男性が仮想結婚する番組にも出演し、タレントとのカップルも演じた。韓国国防省が所管するケーブルテレビ局にも出演歴があるという。

 チョン氏は北朝鮮サイトで、「お金も稼げるし、演技もしたいと思ってテレビに出演した。小さいころから夢はアーティストだった」と説明し、「言われる通りに悪辣(あくらつ)に共和国(北朝鮮)をけなした」と“懺悔(ざんげ)”してみせた。

 発言通りなら、韓国生活に失望し、自らの意思で両親が待つ北朝鮮に戻ったことになる。しかし、不可解な点も指摘されている。

◆成人向け動画が拡散

 チョン氏は今年初め、芸術関連の教育機関に入学。ソウル郊外からソウル中心の江南(カンナム)に住まいも移し、芸能人になる夢に向け、本格的に取り組むはずだった。

 だが、4月には番組を降板した。

 韓国紙、東亜日報は、中国潜伏中にチョン氏が稼ぐためにインターネットの成人向け放送に出演していたと報じた。20分弱の動画には、チョン氏らしき女性が裸で踊ったり、別の脱北女性と絡み合ったりする場面が映し出されており、公安当局もチョン氏だと分析しているという。

 今年に入ると、チョン氏が番組出演で有名になるのに伴って、成人向け放送に出演していたとの噂が韓国国内でも広がり始め、ネット上に動画が拡散した。東亜日報は、心理的圧迫を感じたことが今回の北朝鮮入りの背景の一つにあるとの見方を指摘した。

 ただ、番組降板後も生活に困った様子はなく、北朝鮮国内にいる家族に送金もしていた。知人らには「貸したお金を返してもらえない」と相談していた。

 韓国を出国前には、中国にいるブローカーを通じて送ったはずの1000万ウォン(約100万円)が両親の元にきちんと届かず、ブローカーに直接、中国に来て確かめるよう告げられていたことを周囲に打ち明けていた。

 韓国野党議員らは、チョン氏が北朝鮮の秘密警察、国家保衛省の「拉致のターゲットになった」可能性を指摘している。

 チョン氏が韓国を離れる前、韓国内の財産など、身辺を整理した形跡がないためだ。番組出演で顔が広く知られるようになった脱北者が韓国社会を非難したときの宣伝効果を狙い、中国に誘い出して連れ去ったという見立てだ

◆服を脱いで1億ウォン超荒稼ぎ

 競争の激しい韓国社会に適応できず、チョン氏のように歓楽街を転々とする脱北女性も少なくない。そんな中、自らネット上に有料の成人向けサイトを開設し、2年余りに1億3000万ウォンを稼いだ末、警察に摘発された20代の女もいる。

 東亜日報によると、女は完璧にソウル言葉を習得し、パソコンのカメラの前で、衣服を脱いだり、疑似性行為を見せたりした。通帳の残高が増えるごとに羞恥心も消えていったという。稼いだ一部は、北朝鮮に残された祖母やきょうだいに送金。取り調べに「成人放送が罪になるとは、正直知らなかった」と供述したという。

 チョン氏についても、北朝鮮メディアへの登場後、年齢や韓国入りした時期から、成人向けサイトで荒稼ぎをして摘発された一人ではないかとの臆測も呼んだ。

 韓国統一省によると、6月末現在、韓国入りした脱北者は3万805人に上る。一度は韓国入りしながら北朝鮮に戻った脱北者も、チョン氏のように北朝鮮の宣伝メディアに登場したことで、25人が確認されている。金正恩(キム・ジョンウン)政権になって隠すべき存在から、逆に韓国社会を非難させることで、韓国の脱北者に揺さぶりをかけるのが狙いとみられる。

 保衛省の指示を受け、北朝鮮に戻り、韓国当局の尋問状況などを報告。宣伝メディアで韓国批判をしておきながら、韓国への再入国を試みて拘束された男もいる。

 朝鮮日報によると、周囲の脱北者を説得して北朝鮮に戻すようにとの指示も受けていたが、脱北者らは拒否。男は保衛省に、韓国の脱北者や担当する警察官の電話番号を登録した携帯電話も提出したという。

 統一省は、韓国入りした脱北者のうち、約900人の所在が不明になっていることも明らかにしている。チョン氏の問題を受け、警察は所在把握に乗り出した。ただ、一般の脱北者は、韓国への適応教育や保護期間終了後は、韓国旅券保持者として自由に出国もでき、管理に限界があるのが現実だという。

引用:産経ニュース


2017-08-01 14:34 | カテゴリ:北朝鮮
■北朝鮮のICBM アメリカの専門家「再突入技術は未確立」

2017年8月1日 NHK NEWS WEB

2017/07/31公開 1:17


 北朝鮮が2回目のICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表したことをめぐり、アメリカの専門家は、NHKのカメラが捉えた映像の詳細な分析から、最終的に弾頭部分を含む再突入体が分解した可能性があるとして、技術を確立させていないとする見解を明らかにしました。

 北朝鮮は先月28日、2回目のICBMの発射実験に成功したと発表しました。ミサイルは北海道の西方の日本海に落下したと推定されていますが、NHKが道内に設置している複数のカメラが、落下推定時刻とほぼ同じ時刻にせん光のような映像を捉えていました

 このせん光について、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の研究グループに参加するロケット技術の専門家、マイケル・エルマン氏は31日、詳しい分析結果を公表し、北朝鮮が発射したミサイルの弾頭部分を含む再突入体と見られると改めて指摘しました。

 そのうえで、映像では上空20キロの辺りで摩擦熱などにより発光し、4秒ほど光を発し続けたあと、りょう線に隠れる手前の4キロから3キロ辺りで、その光がかすんで消えていったように見えるということです。

 これについて、エルマン氏は「この物体が最終的に突入の負荷に耐えきれず、分解した可能性を示している」として、大気圏への再突入の技術を確立させていないという見解を明らかにしました

 そのうえで、技術の確立にはあと数回の発射実験を必要とするとして、北朝鮮が今後も発射実験を継続させるだろうという見通しを示しました。

引用:NHK NEWS WEB


2017-07-29 14:45 | カテゴリ:北朝鮮
■北朝鮮が核兵器を必要とする深い理由

2017年07月28日 BBC News

 朝鮮戦争が休戦という形で終わってから今月27日で64年が経過した。北朝鮮が米国をはじめとする各国から強い反発を招きながらも核・ミサイル開発を続けるのは安全保障以上の理由があるからだと、朝鮮半島の専門家は指摘している。

 BBCのカレン・アレン記者がリポートする。

2017/07/27公開 2:17


以下動画からの書き起こし

◆米トランプ大統領
 「北朝鮮に対する戦略的忍耐の政策は失敗した」

◆カレン・アレン記者
 1950年代の激しい内戦の結果朝鮮半島は分裂しました。以来、北朝鮮は核兵器を開発しようとしてきました。それから我々は5度の核実験を目の当たりにしました。最新の核実験はほんの1年前です。金正恩体制の下では初のICBM発射実験も行われました。まだ核弾頭は搭載されていませんが今後そうなる可能性はあります。

 それにしても軍事力やニュースで大きく取り上げられる以外に核兵器の所有は北朝鮮に何をもたらすのでしょうか?

◆朝鮮半島の専門家
 西欧諸国の多くの人は核兵器を安全保障の一環と考えます。外国からの攻撃や侵略に対する抑止力だとも、でも北朝鮮にとってはそれよりも重要な意味があります

・プロパガンダとしての象徴
 北朝鮮にとって核兵器は先端技術の象徴です。国家をより強く有能に見せる道具の象徴なのです。

・経済的繁栄の期待
 少なくとも北朝鮮指導部の筋書きによると核兵器と発射装置は経済的繁栄の必要条件です。つまり北朝鮮の考え方だと核兵器の廃棄は経済的繁栄の希望を放棄することと同義なのです。

・国家のアイデンティティー
 北朝鮮のメディアやテレビや音楽又は学校や村など至る所で核兵器が写真や壁画、歌やコンサートなどで取り上げられます。核兵器は国家のアイデンティティーに深く刻み込まれているため核兵器の廃棄は北朝鮮では革命的な変化を意味するでしょう。全てが瓦解してしまいます。北朝鮮への安全の保障や経済援助で簡単に解決できるものではありません。それよりずっと重要なものです。


引用:BBC News