2017-08-01 16:52 | カテゴリ:北朝鮮
■「南は地獄」と韓国批判の脱北美女に何が起きたのか 拉致?幻滅?ポルノ出演があだ?

2017.8.1 産経ニュース

韓国社会を非難する脱北女性(右)の映像(470x261)
北朝鮮に戻り、韓国向け宣伝サイト「わが民族同士」で、韓国社会を非難する脱北女性(右)の映像(共同)

 美貌と巧みな話術を武器に韓国のテレビ番組で活躍していた脱北女性が、北朝鮮に戻って宣伝メディアで「一日一日が地獄のようだった」と韓国批判を繰り広げたことが波紋を広げている。発言からは、芸能界デビューを夢見ながら、韓国での生活に幻滅したことが原因とも受けとめられる。一方で、北朝鮮に再入国した経緯は不明な点が多く、北朝鮮当局に拉致されたとの見方も上がっている。

◆「銃殺」覚悟で戻った?

 「不自由なく食べ、お金もたくさん稼げるという幻想にとらわれて南朝鮮(韓国)に行った。稼ぐために酒場などを転々としたが、お金に左右される南朝鮮では、肉体的・精神的な苦痛ばかりつきまとった」

 北朝鮮の韓国向け宣伝サイト「わが民族同士」が7月16日に公開した映像で、チョン・ヘソンと名乗る20代の女性がこう切々と韓国での生活を振り返った。

 チョン氏の説明では、2014年1月に韓国入りしたものの、今年6月に北朝鮮に戻り、現在は故郷で両親とともに暮らしているという。

 周囲からは「戻れば、銃殺される」と止められたが、「両親と会って死のうという思いで戻った」とも主張した。

 韓国当局は、イム・ジヒョンという仮名で脱北者が出演する韓国の番組「牡丹峰(モランボン)クラブ」に出演していた脱北者と同一人物だと認めている。

 韓国メディアによると、チョン氏は19歳だった11年に単身脱北。中国では中国人男性と約3年間同居した後、韓国入りし、ホステスとして歓楽街を転々とした。昨年12月の番組出演が転機となる。持ち前の美貌と巧みな話術で人気を集め、脱北女性と韓国人男性が仮想結婚する番組にも出演し、タレントとのカップルも演じた。韓国国防省が所管するケーブルテレビ局にも出演歴があるという。

 チョン氏は北朝鮮サイトで、「お金も稼げるし、演技もしたいと思ってテレビに出演した。小さいころから夢はアーティストだった」と説明し、「言われる通りに悪辣(あくらつ)に共和国(北朝鮮)をけなした」と“懺悔(ざんげ)”してみせた。

 発言通りなら、韓国生活に失望し、自らの意思で両親が待つ北朝鮮に戻ったことになる。しかし、不可解な点も指摘されている。

◆成人向け動画が拡散

 チョン氏は今年初め、芸術関連の教育機関に入学。ソウル郊外からソウル中心の江南(カンナム)に住まいも移し、芸能人になる夢に向け、本格的に取り組むはずだった。

 だが、4月には番組を降板した。

 韓国紙、東亜日報は、中国潜伏中にチョン氏が稼ぐためにインターネットの成人向け放送に出演していたと報じた。20分弱の動画には、チョン氏らしき女性が裸で踊ったり、別の脱北女性と絡み合ったりする場面が映し出されており、公安当局もチョン氏だと分析しているという。

 今年に入ると、チョン氏が番組出演で有名になるのに伴って、成人向け放送に出演していたとの噂が韓国国内でも広がり始め、ネット上に動画が拡散した。東亜日報は、心理的圧迫を感じたことが今回の北朝鮮入りの背景の一つにあるとの見方を指摘した。

 ただ、番組降板後も生活に困った様子はなく、北朝鮮国内にいる家族に送金もしていた。知人らには「貸したお金を返してもらえない」と相談していた。

 韓国を出国前には、中国にいるブローカーを通じて送ったはずの1000万ウォン(約100万円)が両親の元にきちんと届かず、ブローカーに直接、中国に来て確かめるよう告げられていたことを周囲に打ち明けていた。

 韓国野党議員らは、チョン氏が北朝鮮の秘密警察、国家保衛省の「拉致のターゲットになった」可能性を指摘している。

 チョン氏が韓国を離れる前、韓国内の財産など、身辺を整理した形跡がないためだ。番組出演で顔が広く知られるようになった脱北者が韓国社会を非難したときの宣伝効果を狙い、中国に誘い出して連れ去ったという見立てだ

◆服を脱いで1億ウォン超荒稼ぎ

 競争の激しい韓国社会に適応できず、チョン氏のように歓楽街を転々とする脱北女性も少なくない。そんな中、自らネット上に有料の成人向けサイトを開設し、2年余りに1億3000万ウォンを稼いだ末、警察に摘発された20代の女もいる。

 東亜日報によると、女は完璧にソウル言葉を習得し、パソコンのカメラの前で、衣服を脱いだり、疑似性行為を見せたりした。通帳の残高が増えるごとに羞恥心も消えていったという。稼いだ一部は、北朝鮮に残された祖母やきょうだいに送金。取り調べに「成人放送が罪になるとは、正直知らなかった」と供述したという。

 チョン氏についても、北朝鮮メディアへの登場後、年齢や韓国入りした時期から、成人向けサイトで荒稼ぎをして摘発された一人ではないかとの臆測も呼んだ。

 韓国統一省によると、6月末現在、韓国入りした脱北者は3万805人に上る。一度は韓国入りしながら北朝鮮に戻った脱北者も、チョン氏のように北朝鮮の宣伝メディアに登場したことで、25人が確認されている。金正恩(キム・ジョンウン)政権になって隠すべき存在から、逆に韓国社会を非難させることで、韓国の脱北者に揺さぶりをかけるのが狙いとみられる。

 保衛省の指示を受け、北朝鮮に戻り、韓国当局の尋問状況などを報告。宣伝メディアで韓国批判をしておきながら、韓国への再入国を試みて拘束された男もいる。

 朝鮮日報によると、周囲の脱北者を説得して北朝鮮に戻すようにとの指示も受けていたが、脱北者らは拒否。男は保衛省に、韓国の脱北者や担当する警察官の電話番号を登録した携帯電話も提出したという。

 統一省は、韓国入りした脱北者のうち、約900人の所在が不明になっていることも明らかにしている。チョン氏の問題を受け、警察は所在把握に乗り出した。ただ、一般の脱北者は、韓国への適応教育や保護期間終了後は、韓国旅券保持者として自由に出国もでき、管理に限界があるのが現実だという。

引用:産経ニュース


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